ごあいさつ

理事長 多賀 隆一

 令和4年度の業務報告にあたりまして一言ご挨拶申し上げます。

 令和4年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大下の厳しい行動制限が緩和され経済活動が正常化に向かったことで、輸出や個人消費に持ち直しの動きが見られました。しかし、ロシア・ウクライナ情勢の長期化や海外中央銀行の利上げによる経済成長の鈍化などにより、一進一退の年となりました。

 このような環境の中、当金庫はアフターコロナを見据え、中小企業への本業支援に注力してまいりました。事業性融資の積極推進により貸出先数を増加させたほか、大阪商工ファインダーサービスとして新たに4社と業務提携契約を締結。有料職業紹介事業の許可を取得するなど、融資に留まらないサポート体制を構築しております。引き続き「課題解決型金融機関」として、地域のお客さまの価値向上に向けて共生共助、共存共栄に邁進してまいりたいと思っております。

 以上のような方針のもと、全役職員が業務に精励してまいりました結果、当期末の預金残高は706,905百万円と前期末比15,157百万円(2.1%)、貸出金残高は469,873百万円と同9,147百万円(1.9%)増加いたしました。また収益面におきましても、本業の収益である業務純益は5,788百万円と前期末比906百万円増加となりました。株式等売却益750百万円を計上した一方、貸倒引当金の積み増しも行い最終の当期純利益は3,203百万円となりました。なお、自己資本比率については、10.35%となり前期比0.09%改善いたしました。

 令和5年度におきましては、大阪関西万博の開催を2年後に控えるとともに統合型リゾート(IR)の誘致が決定するなど、これからの関西経済の持続的発展に向けた大きな波及効果が期待されます。当金庫におきましては、地元大阪の中小企業の成長に資する存在となるべく、役職員一人ひとりがより一層の研鑽を積み、お客様本位の業務運営に努めてまいります。

 皆様方におかれましては、何卒倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

令和5年7月