大阪商工信金社会貢献賞 第14回

第14回「大阪商工信金社会貢献賞」について
※団体名等は、受賞当時のものです。

第14回には21団体のご応募をいただき、審査員の厳選なる審査により、下記9団体が受賞団体として選ばれました。

なお、当金庫の役職員、OB・OGによる募金活動「商工さくら基金」より「さくら賞」を設け、応募団体の中から職員の審査により第11回「さくら賞」受賞団体を2団体選定いたしました。

受賞団体

1部 地域貢献の部

特定非営利活動法人エスペランサ

大阪府内のすべての児童養護施設と接点を持ち、数多くのボランティアを施設に派遣することで、施設での子どもたちの生活を支えるとともに、自尊心や自己肯定感の低い子どもたちが自信を持って社会へ踏み出す力となるような体験を提供する。代表の熱い想いに賛同する仲間の輪がますます広がり、子どもたちの将来が明るく開けることが期待できる活動である。

公益社団法人こどものホスピスプロジェクト

命を脅かす病気を伴うこどもとその家族にこどもらしい時間と体験を提供する日本で初めてのコミュニティ型こどもホスピス。闘病生活も人生の一部であり、自身のやりたい事を叶える経験は生きる力となるかけがえのない活動である。関わった一人ひとりのこどもと家族に深く寄り添い、病状に配慮しながらきめ細かくサポートする施設とそれを支える地域の姿は今後の小児緩和ケアのあるべき姿である。

特定非営利活動法人災害救援レスキューアシスト

発災から72時間以内に現地入りし、災害救援のプロとして地元ネットワークを構築しながら避難所やボランティアセンターの運営や技術系災害ボランティア、要支援者の問題解決コーディネーターを務める。災害大国と言われる日本においても、災害経験のある自治体はほとんどなく、災害救援ノウハウを持つ当団体の存在意義は大きく、被災者とボランティアの視点に立った臨機応変な対応力による貢献度は高く評価される。

天神祭ごみゼロ大作戦実行委員会

日本三大祭のひとつである天神祭が賑やかに行われる一方で、責任の所在のない膨大なごみが問題となっている。この問題に対し、約1000人ものボランティアが民間資金を投じて、分別を呼びかけ、回収活動を行うほか、関係者を巻き込みながらゴミの出ない仕組みを実践する取り組みは持続可能な祭の在り方を提案するものであり、全国のモデルとなることが期待できる。

特定非営利活動法人トイボックス

全国初の公設民営のフリースクールを通して不登校のこどもたちに多様な教育の場を提供するとともに、卒業後も視野に入れ生涯安心して暮らせるまちづくりを実現する。民と官の連携のほか、教育・まちづくり・福祉が一体となった長期的・マクロな取り組みは高く評価され、多様性ある教育の選択をこどもたちに提供する関西発のモデルとして全国へ展開されることを期待する。

特定非営利活動法人南市岡地域活動協議会

地域活動協議会として地域のこどもから高齢者までを対象に様々な取り組みを行う中で、要配慮者の住宅の課題が深刻であったことから、行政や民間企業と連携し入居斡旋とアフターフォローによる住宅支援を実施する。より急務な事案に対応するためサブリース事業やグループホームの運営に展開するなど、行政では対応しきれない課題を地域ごととして捉え、住環境改善に取り組む姿勢は高く評価される。

2部 ソーシャルビジネスの部

認定NPO法人Homedoor

ホームレス状態を生み出さない日本の社会構造をつくることを目的にホームレス状態の方々の得意分野を活かす独自の「HUBChari」事業で就労支援と同時に放置自転車問題を解決する。ホームレス状態を脱出したい人の選択肢として路上からでも働ける仕事や個室型宿泊施設の構想を次々と実現するチャレンジは民間でつくる新たなセーフィティネットのモデルケースであり、複雑な社会構造を変革することが大いに期待される。

特定非営利活動法人み・らいず

だれもが自分らしく地域で暮らせる社会を目指し、若い世代が中心となる福祉サービスと実践研究をとおして、長年真摯に福祉に向き合い、新たな福祉の創造にチャレンジする。設立20年を迎え、「み・らいず2」へとバージョンアップし、より早くこどもたちと出会える仕組みや、経済的な貧困だけでなく、文化的、社会的な貧困状態にあるこどもたちに対する新たなチャレンジへの期待感は大きい。

リタワークス株式会社

「人と社会に利他の心あふれる経営」を理念に、非営利活動を応援するファンドレイジングツール「コングラント」の提供をはじめ、他企業との協働によりクリエイティブ助成支援事業「SOCIALSHIP」を実施する。NPO法人等の資金調達や情報管理等の課題をまるごと解決するシステム開発にかける当社の想いは強く、寄付文化を醸成し、NPO法人等の活動に拍車をかけ、社会的インパクトの向上に貢献する事業である。

第11回「さくら賞」

アンコールプロダクション

シニア世代が人生の中で培ってきた経験や知識を活かして活躍する場を提供するシニア専門芸能事務所であり、高齢化社会において「二周目の人生を自立して楽しめる」社会を目指す。シニアが生きがいを見出すだけでなく、人生を謳歌するシニア世代に若者が希望を見出せる活動であり、若くしてこの活動に取り組む代表者への共感は厚く、代表者と高齢者の個性が光る活動である。

移動スーパーオオバ

スーパーの撤退、偏在により買い物に極端に不便な地域の住民と社会福祉協議会の熱い要望により、移動スーパーとくし丸を開業する。前職のケアマネージャーのネットワークと経験を活かし、買い物支援だけでなく、見守りや生活相談をも担う代表者への信頼は厚く、今や移動スーパーオオバは地域にかかせない新たな社会資源となっており、地域との協働の具現化を高く評価する。

これまでの受賞団体

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