
皆さまには、平素より大阪商工信用金庫に格別のご愛顧をいただき、誠にありがとうございます。
2023年度における我が国経済は、コロナ禍の3年間を乗り越え、改善しつつあります。高水準の賃上げや企業の高い投資意欲など、経済には前向きな動きが見られました。また日本銀行によるマイナス金利政策の解除により、「金利のある世界」が到来するなど、日本経済は20年ぶりに大きな転換点を迎えました。
このような環境の中、当金庫はお客さまへの本業支援に注力してまいりました。事業性融資の積極推進により貸出先数を増加させたほか、大阪商工ファインダーサービスの拡充により、融資に留まらないサポートを提供しております。引き続き「課題解決型金融機関」として、地域のお客さまの価値向上に向けて共生共助、共存共栄に邁進してまいりたいと思っております。
以上のような方針のもと、全役職員が業務に精励してまいりました結果、当期末の預金残高は713,972百万円と前期末比7,066百万円(0.9%)、貸出金残高は493,812百万円と同23,938百万円(5.0%)増加いたしました。また収益面におきましても、本業の収益であるコア業務純益は5,533百万円と前期末比201百万円増加となりました。株式等売却損益823百万円を計上したほか、貸倒引当金の積み増しも行い最終の当期純利益は3,445百万円と前期末比241百万円の増加となりました。なお、自己資本比率については、10.35%となりました。
2024年度の大阪経済は、個人消費や設備投資など内需は引き続き堅調に推移しており緩やかな持ち直し基調を支えております。加えて、生産性向上を企図したDX投資やカーボンニュートラル対応も進んでおり、インバウンド需要の回復と併せて、経済押し上げ効果が見込まれます。当金庫におきましてはお客さまの環境の変化に応じた適時適切な課題解決を図り、お客さまの価値向上に努めてまいります。
皆様方におかれましては、何卒倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
2024年6月