
皆さまには、平素より大阪商工信用金庫に格別のご愛顧をいただき、誠にありがとうございます。
2024年度における我が国経済は、賃金上昇を追い風にコロナ禍から脱却した個人消費が復調し、企業投資も堅調に推移したことによって緩やかな回復基調を維持しました。
また、二度にわたり日本銀行の政策金利引き上げが実施され、「金利のある世界」が進展するなど、金融政策にも大きな転換点が訪れました。
経済環境が変化する中で金融機関においては、お客さまの経営課題の把握と適切な支援が求められており、当金庫はお客さまへの金融支援および本業支援に注力してまいりました。 事業性融資の積極推進により貸出先数を増加させたほか、脱炭素支援を始めとする「大阪商工ファインダーサービス」の提供により、融資に留まらないサポートを提供しております。 引き続き「課題解決型金融機関」として、地域のお客さまの価値向上に向けて共生共助、共存共栄に邁進してまいりたいと思っております。
以上のような方針のもと、全役職員が業務に精励してまいりました結果、当期末の預金残高は738,654百万円と前期末比24,682百万円(3.4%)、 貸出金残高は520,903百万円と同27,091百万円(5.4%)増加いたしました。
また、収益面におきましても本業の収益であるコア業務純益は5,904百万円と前期末比371百万円増加となりました。 株式等売却損益1,341百万円を計上したほか、貸倒引当金の積み増しも行い最終の当期純利益は3,939百万円と前期末比494百万円の増加となりました。
なお、自己資本比率については、11.28%となりました。
2025年度の大阪経済は、大阪・関西万博の開催による大きな波及効果が期待される一方で、米中貿易摩擦を始めとする米国政策が世界経済に及ぼす下押し影響が懸念されます。 当金庫におきましてはお客さまの環境の変化に応じた適時適切な課題解決を図り、お客さまの価値向上に努めてまいります。
皆さま方におかれましては、何卒倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。
2025年6月