大阪商工信金社会貢献賞 第10回

第10回「大阪商工信金社会貢献賞」について
※団体名等は、受賞当時のものです。

第10回には33団体のご応募をいただき、審査員の厳選なる審査により、下記8団体が受賞団体として選ばれました。

なお、当金庫の役職員、OB・OGによる募金活動「商工さくら基金」より「さくら賞」を設け、応募団体の中から職員の審査により第7回「さくら賞」受賞団体を選定いたしました。

受賞団体

1部 地域貢献の部

特定非営利活動法人関西国際交流団体協議会

昨今、外国人労働者の増加に伴い、全児童の約4割が外国にルーツを持つ子どもである大阪市立南小学校の現状を鑑み、外国人サポートのノウハウを持つ数団体と行政が学校と連携し「Minamiこども教室」を立ち上げ、地域ぐるみの学習支援を実施する。長年国際交流・国際協力の分野で活動する団体のネットワークを構築してきた当協議会の強みを活かした実行委員会形式の支援は、地域全体で外国にルーツを持つ子どもの学力低下やいじめ、不登校、犯罪、親子のコミュニケーション不足を未然に解決することが期待できる活動である。

認定特定非営利活動法人 国際ビフレンダーズ大阪自殺防止センター

自殺防止を目指し、自殺の危機が迫っている人に対して傾聴とビフレンディングによる感情の支えを行う日本で初めて開設された電話相談機関である。

研修を受けた市民ボランティアが週末57時間を交代で鳴りやむことのない電話相談に対応し、死にたいほど辛い気持ちを抱えている人の感情を決して否定せず、ひたすら受け止める活動によって救われる命は多いと思われる。ボランティアの精神的、時間的負担が大きいにも関わらず、38年に亘るボランティアの功績は多大である。

特定非営利活動法人 すまいるセンター

泉北ニュータウンの企業や施設、地域団体、市民を互いにネットワークで繋ぐとともに、行政や教育機関との協働を通して泉北ニュータウンをそこに関わる者の手によって、住みよい「まち」にする。

中でも「泉北ほっとけないネットワーク」や「みんなのマーケットプロジェクト」では、空き家や空き店舗の他、地域リソースを最大限活用し、高齢者の住環境の整備と障がい者等の雇用を生み出し、子育て世帯も巻き込む工夫によりコミュニティの創造によるまちづくりに貢献する。

株式会社ユナイテッド・トゥモロー

「知られざる活動に光を!」との思いから、社会課題に地道に取り組むNPOやボランティア団体の社会貢献活動の情報をメッセージ広告としてフリーペーパーを発行する。

広告ディレクターの本業スキルを活かして作る斬新でインパクトある紙面は、従来のNPOやボランティアのマイナスのイメージを払拭し、おしゃれでかっこいいイメージに仕立て、一般市民を社会貢献の世界に巻き込むムーブメントを起こすツールになることが期待できる活動である。

2部 ソーシャルビジネスの部

合同サービス配送有限会社

大阪市内においても地元スーパーの撤退が進み、高齢者を中心に買い物難民の問題は深刻であり、また同時に地域との関係の希薄化が進む中、地域コミュニティが崩壊している問題を解決すべく、スーパーのない地域に産直朝採れ野菜等の生鮮食品や日用品の移動販売「ふれあいマルシェ」を実施する。

単に物販だけでなく、他企業と連携しながら高齢者の困りごとを丸ごと解決するサービスの提供により地域の信頼を得ており、新たなコミュニティを創造する事業である。

認定特定非営利活動法人D×P

不登校やいじめの経験から生きづらさを抱える高校生の多くが通う、通信制高校の4割・定時制高校の3割が進路未決定のまま卒業する現状を鑑み、キャリア教育プログラム「クレッシェンド」を提供し、高校生が自身の延長線上にいる社会人や大学生と出会い、進学や就職といった未来の話を通して自身の夢を描くまでのサポートを行う。キャリア教育の重要性は今後益々高まると考えられる中、全国の通信制・定時制高校への導入を視野にいれた事業展開による社会的成果は極めて高いと言える。

株式会社ミライロ

障がい者や高齢者への対応が「無関心」か「過剰」かの二極化が進む中、当事者目線で“バリアバリュー”(障がいを価値に変える)という新たな価値を提唱し、企業や自治体、教育機関等に持続可能なユニバーサルデザイン化を提案することで、誰もが安心して暮らせる社会の風土づくりを推進する。

ハード(施設等)面とソフト(人的対応)面のバリアバリューを実現する為の事業創出とビジネス展開は突出しており、日本のユニバーサルデザインを牽引する企業である。

第7回「さくら賞」

ままちっち

子育てに不安を抱えるママたちに、子育て真っ最中のスタッフが同じ目線で地域の子育て情報を集め、取材し、フリーペーパーで発信する。

子どもを抱えて自由に動けないママが不安や悩みを抱えたまま孤立しないよう、情報発信に注力するとともに、イベント等を通じてママ同士のコミュニティの場を創造する活動は地域密着型の相互扶助を実現しており、当団体のノウハウを他地域へ波及することで、各地で地域密着型の子育て支援が進むことを期待したい。

これまでの受賞団体

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