大阪商工信金社会貢献賞 第7回

第7回「大阪商工信金社会福祉賞」について
※団体名等は、受賞当時のものです。

第7回には24団体のご応募をいただき、審査員の厳選なる審査により、下記9団体が受賞団体として選ばれました。

尚、当金庫の役職員、OB・OGによる募金活動「商工さくら基金」より「さくら賞」を設け、応募団体の中から職員の審査により第4回「さくら賞」受賞団体を選定いたしました。

受賞団体

1部 団体の部

「社会福祉賞」

特定非営利活動法人 フォロ

いじめや障がいがあるがゆえに不登校になった子どもたちに、「居場所」を提供し学校以外でも学び、成長し、仲間をつくる場としてフリースクールを運営する。「いるだけで、いい」を合い言葉にゆっくりと自分を認め、見つめ直す時間の中で、子どもたちは新たな一歩を踏み出す力を自然と養う。いじめや自殺が横行する現実に鑑み、子どもだけでなく相談業務を通して保護者にも手を差し伸べる地道な活動である。

「奨励賞」

NPO法人おおさかこども多文化センター

外国にルーツを持つ子どもの教育支援を中心に「異なる言語や文化を持つ人々が、地域社会の一員として、生き生きと生活してゆける共生社会の実現」を目指す。大阪府内の外国人登録者数は年々増加傾向にあり、また、少数多言語化が進む状況にある。大阪のグローバル化が進む中、複数の文化を持つ子どもたちが、自分たちの強みを活かし、日本社会の構成員として立派に育つことを支援する。

NPO法人子育てネットくるみの会

地域の繋がりの中で子育ての楽しさや子どもが育つ幸せを実感してもらえる子育て支援拠点事業「くるみハウス」を運営する。助産師でもある当会の代表者を中心に利用者も企画・運営に携わるシステムにより、母親同士の支え合いや地域コミュニティーの形成が実現している。少子高齢化の中、地域の中でみんなで子どもを育てる仕組みづくりは失われつつある従来のコミュニティーを再構築するモデルとなる活動である。

千里新田地区まちづくり協議会

子どもたちや高齢者が生き生きと暮らしていける安心・安全で快適なまちづくりを目指して、住民有志が立ち上がり地域課題の解決に尽力する。閉鎖的な土地柄を打破し、従来の居住者と転居者及び独居者が混在する地域で、各組織の垣根を越えた新たな組織の確立と地域課題を解決する事業の展開は、“共生”の実現に向けた他の地域のモデルとなり得る活動である。

Children's Views & Voices(CVV)

児童養護施設退所後、公的支援が途絶える中、よりどころがない当事者同士が自分たちで繋がり合い、支え合うシステムを作っている。当事者同士が気軽に集まれるプログラムのみならず、現在施設に入所する学生を対象とした進路、就労、生活相談や施設退所後の不安についての相談等のプログラムは若者たちの将来を支え、未来に希望を与える活動である。

NPO法人 日本クリニクラウン協会

クリニクラウン(臨床道化師)は、入院生活を送る子どもの病室を定期的に訪問し、遊びやコミュニケーションを通して子どもたちに笑顔を届ける。

全国の病院への年間訪問回数は283回にも及び、クリニクラウンが訪問することで、子どもたちは成長する上で大切な「こども時間」を過ごすことができる。病気の治療のために様々な制限の中で入院生活を過ごしている子どもたちが、両親や病棟スタッフと共にひと時、病気のことを忘れ、笑顔になれる環境をつくる活動である。

2部 プロジェクトの部

「奨励賞」

ネクストステージ大阪有限責任事業組合

発達障がい者等を含む若者を対象に多様な働く体験を通じて就労に結びつける活動を行う。

「八百屋マン・マーケット」は発達障がいを伴う若者が野菜の移動販売を行う中で、コミュニケーションを養い、また買い物に苦労するお年寄りに感謝されることで働くことの喜びを知り、自信をつけ、働く意欲を育てるプロジェクトである。

NPO法人発達障害児支援LOF教育センター

発達障がい児が将来自立できるような教育を乳幼児から高校生、専門学校生、大学生と幅広い発達障がい児、者を対象に様々なアプローチにより提供する。

「発達障がい児を持つお母さんのための親子宿泊集中セミナー」は乳幼児の発達障がい児と母親が宿泊集中セミナーを通して、発達障がいについての基本を学び、子育て不安を解消し、保護者同士が励まし合える機会を提供するプロジェクトである。

特定非営利活動法人ハニー・ビー

障がいがあっても社会に参加し、働くことが当たり前になる社会を目指し、知的・発達障がいのある子どもを対象に療育支援や放課後デイサービスをはじめ、体験や感動を通して学び、成長する機会を提供する。

「僕らも働けるんや」プロジェクトは、障がい者がプロの指導のもと、プロのパン職人をめざし、ビジネスとして成功するパン屋さんを開業するプロジェクトである。

第4回「さくら賞」

特定非営利活動法人サンフェイス

「夢と可能性」を活動テーマに、障がいの有る無しに関わらず、プロの協力の下普段経験できないような体験を提供する。活動の中でも、「きょうだいの会」は障がい児者をきょうだいに持つ子どもを対象に野外活動を実施する。普段家族の中で我慢して過ごす“きょうだい”にスポットを当て、同じ境遇の仲間とともに子どもらしく過ごせる時間を提供する中で、障がい者を抱える家族が「この子のおかげで・・・」と感じられる社会をつくりだす取り組みである。

これまでの受賞団体

PDFをご覧頂くにはAdobe Reader(R)が必要です。
最新のAdobe Readerの入手はこちらから。