大阪商工信金社会貢献賞 第11回

第11回「大阪商工信金社会貢献賞」について
※団体名等は、受賞当時のものです。

第11回には21団体のご応募をいただき、審査員の厳選なる審査により、下記11団体が受賞団体として選ばれました。

なお、当金庫の役職員、OB・OGによる募金活動「商工さくら基金」より「さくら賞」を設け、応募団体の中から職員の審査により第8回「さくら賞」受賞団体を選定いたしました。

受賞団体

1部 地域貢献の部

特定非営利活動法人ASUの会

泉北ニュータウンのシニアの生きがい向上とコミュニティの再生を目指し、高齢者参加型サロン事業をはじめ、バイオディーゼル燃料の普及や休耕田の再活用などの環境問題解決事業に取り組む。

休耕田を活用する農業塾において、シニアやニート、ひきこもりの人が農作業を担うなど「農福連携」を進めニュータウンにおける課題解決に貢献する。

公益財団法人梅ヶ枝中央きずな基金

教育格差から生じる貧困の連鎖を断ち切るべく、学習や文化・スポーツ活動に旺盛な意欲を持つが、経済的に困難な状況のため夢を諦める子どもたちに給付型奨学金を支給する。

学びの機会を平等に与え、将来の有為な人材を育成するとともに、基金の運営には意識の高い若手経営者や中堅弁護士をも巻き込んでおり、今後このような活動が波及する呼び水となることを期待したい。

特定非営利活動法人 熊取こどもとおとなのネットワーク

大阪府泉南郡熊取町において40年近くにわたり、民設民営で「熊取はひとつ」の考えのもと、同一理念、同一賃金、同一料金で学童保育を提供する。

学童保育を地域資源の一つとして捉え、質の高い保育を提供することは時代に即した素晴らしい活動であり、OBや地域住民を多数巻き込む運営方法は大人の共同した力で子育て支援事業を行うなど、地域コミュニティの形成に大いに貢献している。

NPO法人 しぶたね

重い病気の子どものきょうだいたちは、孤立感や罪悪感等を1人きりで抱え、その経験が人格形成に影響を及ぼすこともある。当団体の、きょうだいが安心して楽しく過ごせる場所の提供、小冊子の配布を中心とする13年の活動により、日本の病院においてもきょうだい支援の必要性が認識されつつあり、今後「シブリング(きょうだい)サポーター」を養成する研修を全国展開することで、さらにきょうだい支援の輪が広がることが期待される。

特定非営利活動法人スペシャルオリンピックス日本・大阪

知的障がい者にスポーツを楽しむことを通じて、自立と社会参加の機会を提供するため、日常的なトレーニング及び競技会等を実施する。

特に健常者と障がい者が同じチームで競技するユニファイド競技は、支援する側、される側という区別なく、スポーツを通じて相互理解を促進するものであり、また、地域におけるボランティアや寄付文化の醸成に大いに貢献する活動である。

特定非営利活動法人 高槻子育て支援ネットワークティピー

孤立しがちな子育て世帯の地域での仲間作りを支援する「ティピー親子の広場」や学習にサポートが必要な子の学習支援を行う「にじっこ」を運営する。

子育て支援という言葉がなかった時代から20年以上にわたり子育て世帯の切実な不安の声を身近で聞き、行政の施策では不十分であった部分の支援を行い、行政の施策に繋げてきた実績は高く評価される。

特定非営利活動法人 チャイルド・リソース・センター

児童虐待によって児童相談所に保護された子どもと親を対象に、虐待の再発防止、親子関係の再構築を目指し、CRC親子プログラムの提供を行う。

プログラムの提供のみにとどまらず親子の支援を行う数少ない団体であり、親子の代弁者として社会へ発信する活動は、増え続ける児童虐待に歯止めをかける支援や制度設計に繋がることが期待できる。

特定非営利活動法人 True Colors

「色の見え方」はそれぞれ違うという概念を普及し、色覚少数派の人も色覚多数派の人も共存できるカラーバリアフリーな社会を目指す。

色覚異常「体験レンズ」、「補正レンズ」の双方を所有する唯一の団体であり、これらのレンズを用いた「体験」による啓発活動は、色覚少数派の見え方の周知を進め、万人に安心安全な環境づくりに貢献する活動である。

東日本大震災県外避難者西日本連絡会(愛称:まるっと西日本)

「東日本大震災被災者のうち関西への避難者に対し、月刊紙やメールにて被災地情報・支援情報の発信や、個別訪問などの相談事業を行う。

震災から5年以上が経ち避難者への支援が先細る中、避難者への個別訪問は孤立しがちな高齢者やシングルマザーなどの生活困窮者の孤立解消、ひいては自殺などの二次被害を防止するものであり、行政と避難者を繋ぐ当会のきめ細かな支援は必要不可欠である。

2部 ソーシャルビジネスの部

株式会社 グランディーユ

精神障がい者・引きこもり・ニートの方々を雇用し、カフェ「メゾン・ド・イリゼ」の運営や地元のこだわりの野菜などを使った弁当、パッケージにもこだわる菓子の製造などを行う。

当社の就職定着率は高く、そのノウハウを提供しフランチャイズ化を図ることで全国への当社のビジネスモデルの波及、精神障がい者・ニート・引きこもりの方々の就職定着率の向上、収益・給与の底上げが期待できる事業である。

株式会社シーアイ・パートナーズ

知的障がい児・発達障がい児を対象とした進路支援型放課後等デイサービス及び企業・教育機関向けコンサルティング事業を行う。

単にこどもを預かるだけでなく将来の就労を見据えた社会技能訓練を提供する当社のデイサービスは画期的であり、加えて企業コンサルを行うことで障がい児の将来の就職先開拓に努めるなど今後の発展が期待できる企業である。

第8回「さくら賞」

大阪でタンデム自転車を楽しむ会

タンデム自転車の公道走行許可を求めて活動してきた結果、大阪での公道走行が可能となったが、引き続き全国公道走行許可を目指し、タンデム自転車の普及活動、パイロットの養成などを行う。

タンデム自転車は視覚障がい者のみならず発達障がい児や高齢者も楽しめ、行動範囲を広げることから、今後さらなる需要が見込める乗り物である。当団体の活動によりバリアフリーな乗り物としての認知が広まることを期待したい。

これまでの受賞団体

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