大阪商工信金社会貢献賞 第9回

第9回「大阪商工信金社会福祉賞」について
※団体名等は、受賞当時のものです。

第9回には16団体のご応募をいただき、審査員の厳選なる審査により、下記9団体が受賞団体として選ばれました。

尚、当金庫の役職員、OB・OGによる募金活動「商工さくら基金」より「さくら賞」を設け、応募団体の中から職員の審査により第6回「さくら賞」受賞団体を選定いたしました。

受賞団体

1部 団体の部

「社会福祉賞」

NPO法人 西淀川子どもセンター

子どもの貧困・ネグレクト・虐待等が社会問題化している。暴力防止・人権教育の予防活動を通して家庭環境に恵まれない子どもたちを見極め、早期からひとりひとりの子どもに必要な支援を察知し、夜間の居場所や学習支援、食事を共にする晩ごはんを提供する。子どもたちの虐待や非行を未然に防ぐとともに、出会った子どもを家族同様末長く、地域ぐるみで成長を見守る活動である。

「奨励賞」

吹田子ども支援センター

不登校、発達障がい、低学力、貧困等の苦しみの中で孤立する子どもと親を対象に、元教員のスタッフが中心となり昼夜を問わず、マンツーマンで相談に応じ、丁寧にその根本的要因の解決に向けた支援を行い、また、市民や大学生と共に学習支援を提供する。子育てに費やす時間もお金にも窮する家庭環境下でも、子どもたちが健康に育ち、学び、生きる力を身につけられるよう、子育ての課題を地域の課題として取り組む活動の輪を広げることは今後の地域教育の在り方の中では重要な活動である。

特定非営利活動法人 多文化共生センター大阪

外国にルーツをもつ子どもたちを対象にした学習支援「サタデイクラス」や進学を目指した「たぶんか進学塾」のニーズは高い。昨今、外国人の働き手を必要とし、益々増え続ける現状において欠如した外国にルーツをもつ子どもたちの教育を支える活動を続けている。学習支援を起点とし、親も含めた当事者のつながりづくりなど、地域での多文化共生を推進していくためのかけがえのない団体である。

特定非営利活動法人 寝屋川あいの会

住民同士が地域通貨“げんき”を活用した謝礼ボランティアで、高齢者、子育て、まちづくり支援を行い、地域コミュニティおよび地域経済の活性化に貢献する。また、介護保険では対応できないサービスに対し、市内のNPOや介護事業所、市民とネットワークを組み高齢者の地域福祉活動への参加を促進する等、「出会い、ふれあい、助け合い」の心で、住民が主体となった市民互助の助け合いモデルを構築する。

NPO法人農楽マッチ勉強会

中小企業診断士の資格を活かし、農業者支援として農業ビジネスやマーケティングをテーマとした勉強会を定期的に実施し、同業者はもちろんのこと専門家のネットワークを活かし多角的にアドバイスを行う。また「援農隊マッチング支援事業」を通して収穫繁忙期の農家と希望者をマッチングする事業は高齢化や人口減が進む日本の農業を地域や市民で支えるシステムとして新たな未来を期待させる可能性ある事業である。

一般社団法人 わいわい

地域の高齢者が近所のお友だちの家を訪問し、お茶を飲みながらおしゃべりを楽しむような気軽に集えるサロン活動を通して、一人暮らしの高齢者の孤立を防ぐとともに見守りの役割を担う。また、地域の他団体との連携にも注力し、当サロンが子育て世帯や障がい児者、学校に行かない子ども達や生きづらさを抱えた若者たち、互いに支え合う地域の拠点になることを目指す活動である。

2部 プロジェクトの部

「奨励賞」

大阪子どもの貧困アクショングループ

6人に1人の子どもが貧困状態にあり、特にシングルマザー母子は孤立しがちであることから地域に実家のような居場所をつくることを目的に「CPAOしょくどう」を運営する。常設の拠点以外にも休業日のレストランで、農家や企業から提供された食材を使い子どもとボランティアが一緒にごはんを作り、子どもには無料で提供する本プロジェクトは養育の社会化にも通じるモデル事業であり他地域での展開可能が期待できる活動といえる。

一般社団法人 大阪モノづくり観光推進協会

東大阪を中心に中小企業ならではの優れた技術とモノづくりの心を伝える「モノづくり観光」という新たなジャンルを軸に地域への集客と地域活性化を目指し、主に修学旅行生と地元企業をマッチングし、工場見学や体験を通して世界に誇る技術と働くことの意義を肌で感じるキャリア教育を提供する。技術や人が地域の最大の観光資源と捉え、次世代に継承するとともに地域活性化のビジネスモデルとなりうるプロジェクトである。

特定非営利活動法人 吹田市音楽療法推進会 おんがく・さ~くる・コスモス

音楽の持つ働きを介護予防や健康促進、QOLの向上に向け療法的に取り入れる音楽活動を乳幼児から高齢者まで様々なアプローチで展開する。「歌とリズムの健康いきいき教室」は長年実施する「歌おう会」の活動に民族太鼓を用いたリズムトレーニングを加えたユニークなプログラムであり、高齢者が子どもたちと一緒になり、楽しみの中で心身機能の回復や認知機能回復の向上が図れるプロジェクトである。

第6回「さくら賞」

認定特定非営利活動法人 大阪被害者支援アドボカシーセンター

犯罪や事故、災害等の被害者並びにその家族、遺族の精神的ケアの実施並びに市民ボランティアによる警察・裁判所等への付き添いや代理傍聴、マスコミへの対応等の直接的支援を行う。警察と連携することで被害者に直接支援の申し出が行えること、また被害直後の精神的ダメージを考慮した行き届いた支援により、二次被害の軽減と一時も早く平穏な生活を取り戻せるようサポートする団体である。

これまでの受賞団体

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